日本の教育はクソ

  個性殺し

中学生の時に出会ったEDMは、数ある趣味の中でも特に大好きなモノの一つである。でも中学生ともなればお金を稼ぐことの重要さや、一社会人として両親を安心させるという平凡な日本の気持ち悪い現実を刷りに刷り込まれているため、僕は中学卒業後に"高校に行かずにDJになろう"という無謀な選択肢は、当然切り捨てた。高校に入りEDMに対する愛情が増える一方、大学ではビジネスを学ぶというガチガチの安定志向になってしまった。いまだに後悔してる。夢を叶えることの大変さを知れば知るほど安定や普通を求めるつまらない進路を選んでしまっている、19才にもなってやりたいことが見つからないから大学には進学しないなんていう思想は日本の社会からしたら冷めた目で見られる。夢見てないで、現実見ろよってきっと言われる。

世界はこんなに広いのに

もし僕が小学生の頃にEDMに出会っていたとしたら、きっと卒アルの将来の夢の欄にDJになると書いていただろう。そして何の疑いもなく音楽制作に夢中になりDJへのキャリアを積んでいったと思う。僕が大好きなオランダのDJ/アーティストHardwellは幼稚園生の頃にテレビで見たオランダのレジェンド的DJ、Tiestoに魅了され中学を中退しわずか14才にしてレコード会社と契約をして、自分の曲を世界中にリリースした。今となっては大金持ちだ。でもきっとHardwellは、大金持ちになりたいとか、高級車を何台も乗り回したいというしょうもない理由でDJへの道を歩んだわけではなく、純粋に好きという気持ちが原動力だったと思う。そして何より、オランダは日本と大きく違ってサブカルチャーに寛大でとてつもなく個性が尊重されている。世界クラスのDJがバンバンいるし、売春や大麻も合法である。この自由と個性を尊重する文化がHardwellのキャリアを何一つ遮らずに彼を日本にいる僕がファンになるにまで有名にさせた。

日本やっぱ古いんだよ

日本人のプロ野球選手やJリーガーのほとんどは幼少期からそのスポーツを習い始め、自然とプロになりたいという純粋な気持ちのままプロへの道を歩んできたと思う。小さい頃に親に与えてもらう環境によって、その人の人生の土台が固まると僕は思う。いろんな習い事をしていて気に入ったことがあれば、子供なので当然夢中になり、地位とかステータスとかお金なんていうみすぼらしい見栄を気にしながらその習い事を必死にやったりしないだろう。それが小・中学校という子供の個性を潰し、まともな大学を出て就職をするのが通常と刷り込む教育機関を通じて成長する子供は、自分の将来の夢なんて諦める。例えば高校から軽音が好きになってどんだけ練習をしたりしても、その人はたぶん4才からギターを弾いてる同い年の人には到底追いつけないよなぁという現実じみた理由を口にする。いかに小さい時に一つのことに夢中になるかで、将来普通の人間になるのか突出した人間になるのかが99%決まる。

大人になるほど

歳を取るにつれて露骨にお金と地位が人を判断する一つの要因になる。高校生が好きな人に告白されたら、告白してきた相手のバイトの月収とかポジションなんかを基準に返事はしない。でも社会人7年目の同僚に告白されたら、間違いなく収入やその人が役職かどうかが一つの審査基準になってしまう。その人と付き合って自分はOL仲間から笑われないだろうかなど、いろんな人の目をきにしなくちゃいけない。僕はこういう日本の古い考え方がまじできしょいと思うし日本のガンだと思ってる。大人になるにつれて自分の責任で自由なことができるのに、大人になるにつれて個性を殺して集団に馴染むように生きていかなきゃいけないのか。普通でいることが常識のように考える志向になるのか。